柚子チョコレート

地元でとれた柚子の皮を熟成し、ベルギー産の高級チョコレートでひとつひとつ丁寧にコーティングしました。柚子の香りが上品な爽やかなチョコレートです。チョコレートとココアパウダーの2種類をご用意。


      ※チョコ

  ※ココアパウダー

※チョコレート50g、ココア50gセット

1,620(税込)

大切な方への贈り物、バレンタインデー、自分へのご褒美、ホッとしたいときなどにいかがでしょうか。


      ※チョコ

※チョコレート50g

864(税込)

ゆずチョコレートができるまで

ゆずチョコレートのきっかけは、下伊那農業改良普及センター(長野県の現地機関)が呼び掛けて集めた農家の女性の勉強会。平成18年度、ちょうど私が会長を務め、その年は県から普及員の方が村へ派遣されていました。当時はまだ「平成の市町村合併」について議論されていた頃で、小さな自治体はどういたらいいのか、合併すべきなのか、単独でやっていけるのか、思案していた頃でした。その時の県知事は田中康夫さんで、県内の市町村へ、求める専門性を持った職員を派遣してくれていました。その普及員さんがとても熱心な方で、農村の活動を強力に引っ張てくれました。泰阜村にはゆずを植えている家や柚子餅を作っている家があったので、先だって「ゆずの料理の勉強会をしましょう。」ということになりました。その料理の中にゆずの皮を砂糖で煮詰めて作るお菓子(ピールといいます)があったのですが、「オレンジにはチョコレートをかけてお菓子として売られているものがあるんですよ。」と教えてくれました。「それを柚子ではできないんですか?」と聞いてみたところ、「できるけど、柚子は高級品という扱いだから、やるメーカーはあまりないのでもしかしたら泰阜村ならできちゃうかもよ?」とのことでした。話のとっかかりはそんな会話だったように覚えています。お役所誘導の勉強会はそれで終わりにしてもよかったんですが、そのときは「すこしもったいないな」と思っていました。普及員さんも、「夢は大きく!商品ができたらすごいですよ!」と言ってくれたので、もう少し続けてみようと思ったのが、ことの始まりでした。ピールの作り方は習ったし、後はチョコレートをかけるだけだから、最初は簡単だと思っていたんです。チョコレートを買ってきて湯煎して、型がないからお猪口をつかえばトリュフみたいな形になるだろうって。ピールをお猪口にいれて湯煎したチョコレートを流し込んだら、形はそれっぱくなったけど、チョコレートばっかり多くなって柚子はどこにあるの?という状態。本当にひどいものでした。当時はテンパリングの技術は知らなっかたし、ピールの作り方も未熟でした。それでもいろいろな方の意見を聞きたいと思い村の農民振興大会で村長さんなどに試食してもらったのですが、結果はボロボロ。けど普及員さんは「最初からうまくいくはずないですよ。」や「これから悪いところを直していけばいいんですよ。」などと慰めてくれました。そしてピールの上手な作り方を調べてくれたり、柚子に合うチョコレートを一緒に探してくれたり。私も人を集めて何度も試食しました。専門の道具なんてないからいろいろ工夫して。楽しかったなぁ。少しずついいものができるようになったら、今度は商品の名前や包装、値段は?販売ルートはどうするの?どんどん課題が出てきて。「この部分はあなたが決めなくてはだめです。あなたしか決められませんよ。」といわれたものの経験がないので本当に悩みました。それでも普及員さんたちの薦めで「長野県味コンテスト」に参加しておいたこと(結果は優秀賞を受賞)から、県庁からも直接販路の助言をいただいたりしました。廃止になった保育園があったので、調理室を加工場に使わせてもらったり機械の購入を補助してもらったり村長さんにもお世話になりました。まだ安心はできないけど順調といえば順調でしょうか。多くの方の手引きや後押し、ご協力のおかげです。でもまだ課題がたくさんあるので引き続き頑張らなくてはというところ。変わらない味を大切にバリエーションの展開を中心に広めていけたら幸いです。最初に集まった仲間の中には亡くなられた方もいますし、私もいつまでも現役というわけにはいかないので、また新しい仲間を集めたり、とにかくこのゆずチョコやゆずの加工品を村の財産として、育てていきたいなぁと思っています。

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